「ただいま」です。
先月、7月18日に我家の第一子となる女の子を出産しました。 しかし、彼女は、その日のうちにこの世を去ってしまいました。 本当は、15週(2月初旬)で異常が発覚し、精密検査の結果、 羊膜索症候群の可能性があると診断されていました。 聞き慣れない病名に、はじめは『???』だったのですが、 頭蓋骨・脊椎の形成不全、腹壁の損壊...と症状は深刻で、 どうやら、元気に生んであげるのは難しい状況であるということが分かりました。 おそらく流産か死産という結果を迎えることになる...と思われていた小さな命は、 驚くほどよくがんばり、わずかずつながらも成長し、 いつの間にか臨月を迎えるまでになったのです。 いろいろあって、帝王切開での分娩を決め、それまで、『すべて自然に任せよう』と、受け身的だった私にも、『自分が産むんだ』という自覚が出てきました。 「おめでとう!」手術室では、みんなが祝福してくれました。 生まれたばかりの小さくてやわらかい娘を腕に抱いた瞬間、 感謝と喜びでいっぱいでした。今となっては夢のようなフワフワとした記憶。 ありがとう、よくがんばったなあ、かわいいなあ、会いたかったよぉ。 同じことを何度も何度も言っていたような気がします。 手術が終わるまでなんとか持ちこたえ、病室で待つ夫も抱くことができました。 ほどなくして、はかなく消えた命。でも、「死ぬ」まで「生きた」よ。 誰よりも、強く、優しく、私達にたくさんの事を教えてくれました。 名前は「天音(あまね)」と付けました。 お腹にいる間、ずっと「天(てん)ちゃん」と呼んでいたのと、 「音」は、検診の度、超音波で聞こえる力強い心音にいつも支えられてきたから。 天の音...、天には「一番はじめ」という意味があるのです。 このブログで、妊娠のお知らせをした時にはすでに病気が分かっていて、 いつどうなるか分からない状態でした。 後で悲しいお知らせをしなければならない事がわかっていながら、 どうしてあえて書いたのか?自分でも、私ちょっとイタイかな?と思いました。 でも、日に日にお腹は膨らんできて、書かないのも周囲に心配かけるかな? というのもあったし、胎動も感じ始め、自分の中に宿る小さなイノチの存在を 認めてあげたかった。 気にかけたり、楽しみにしてくださっていた方々には、 本当に申し訳ありませんでした。 嘘はつかないようにと、極力言葉を選んだつもりでしたが、 そんなの言い訳にならないことは分かっています。すみませんでした。
by ayumq
| 2007-08-10 01:22
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